税金の仕組みと種類 税金って何? 種類は何があるの?
税金とは、国や地方自治体が徴収するお金のことです。この税金には、主に国税と地方税の2つの種類があります。
【国税】
国税には、所得税、法人税、消費税、関税、相続税、贈与税、自動車重量税、自動車取得税、石油事業税、たばこ税、酒税、地方消費税、固定資産税などがあります。
【地方税】
地方税には、市町村民税、県民税、都民税、事業税、不動産特別固定資産税、自動車税、軽自動車税、都市計画税、土地開発特別区域税などがあります。
大学生がアルバイトなどで支払う可能性がある税金
- 所得税:大学生がアルバイトやパートなどで稼いだ収入に対して課税される税金です。収入が一定額以下であれば、非課税となる場合もあります。
- 住民税:大学生が住んでいる市区町村に対して支払う税金で、所得税と同様に収入に応じて課税されます。
- 国民健康保険税:大学生が国民健康保険に加入している場合、その保険料に対して課税される税金です。
- 地方消費税:一部の地域で導入されている税金で、消費税と同様に商品やサービスにかかる税金です。
なお、これらの税金については、年収や住んでいる地域などによって異なるため、具体的な金額については個人の状況によって変わってきます。
ここで意識して欲しいのは所得税です。これを覚えておくだけで,税金の構成が理解しやすくなります。
大学生が知っておきたい税金の基本 源泉徴収って何? 所得税とは? 消費税について知っておくべきこと
【所得税とは?】
所得税とは、個人や法人の所得に対して課税される税金です。個人の場合は、給与所得者や事業所得者、不動産所得者などが対象となります。
【源泉徴収って何?】
源泉徴収とは、雇用者が給与支払い時に従業員から源泉所得税や地方税の税金額を差し引いて国や地方自治体に納付することをいいます。つまり、給与から税金を差し引いた額が手取り額になります。
【消費税について知っておくべきこと】
消費税とは、日常生活で消費される商品やサービスに課税される税金のことです。日本では、2019年10月1日から10%に引き上げられています。
確定申告のやり方
確定申告とは、前年に得た所得金額に応じて、納税額を計算し、申告する手続きのことです。確定申告が必要なケースには、所得税の納税義務がある人や、確定申告が必要な場合にも自発的に行う場合などがあります。確定申告は、原則として毎年2月16日から3月15日の期間内に行う必要がありますが、申告期限は年度によって異なる場合があります。
申告方法は、自分で紙の申告書を記入する方法と、電子申告を行う方法があります。
確定申告に必要な書類と準備
確定申告に必要な書類は、源泉徴収票や給与明細、年末調整済みの証明書、医療費控除や寄附金控除などを申請する際に必要な書類などがあります。また、控除を受けるためには、控除対象となる支出の明細書などが必要となります。確定申告の準備としては、自分が申告対象となる所得や支出、控除などを確認し、必要な書類を用意することが大切です。
確定申告に必要な書類としては、以下のものが挙げられます。
- 源泉徴収票
- 給与明細
- 住民税の課税証明書
- 前年分の確定申告書の写し
- 銀行の通帳、口座残高証明書
- 納税証明書
これらの書類は、確定申告をする前に必ず集めておく必要があります。また、経費を控除するためには、領収書や請求書なども保存しておく必要があります。なお、経費の控除には、必ず支払い証明書が必要となるため、現金での支払いは避けるようにしましょう。
よくある確定申告のミスと注意点
確定申告には、よくあるミスや注意点があります。例えば、所得税の確定申告が必要な人が、申告期限を過ぎてしまった場合は、罰則が課せられることがあります。また、確定申告においては、控除を適用する際には、控除対象となる支出を適切に証明する必要があるため、正確な記録や明細書などを用意することが重要です。
確定申告でよくあるミスとしては、以下のものが挙げられます。
- 間違った申告額の計算
- 申告漏れ
- 領収書や請求書などの書類を集めておかない
- 必要な書類を提出し忘れる
また、確定申告には、期限があります。期限を過ぎると、延滞税が発生するため、注意が必要です。
確定申告が終わったら
確定申告が終わったらやるべきことについて解説する。納税証明書の発行や、過不足金の返還など、手続きについて詳しく説明する。また、次回の確定申告に向けての準備についても触れる。
確定申告が終わったら、以下のことを確認しましょう
- 受領証が送られてきたか確認する
- 領収書や請求書などの書類を整理する
- 次回の確定申告の準備をする
次回の確定申告のためには、経費の領収書や請求書、源泉徴収票などを整理しておくことが大切です。
税金にまつわるよくある質問Q&A
Q1. 税金を納めるための振込先はどこですか?
A1. 納税先は、国税局や市区町村の税務署によって異なります。納税先は納税通知書に記載されていますので、確認してください。
Q2. 確定申告はどうやって行えばいいですか?
A2. 確定申告は、e-Taxを利用する方法と紙で提出する方法があります。e-Taxを利用する場合は、国税庁のホームページから手続きを行えます。紙で提出する場合は、所轄の税務署に提出してください。
Q3. 確定申告をしなかった場合、どうなりますか?
A3. 確定申告が必要な場合に申告をしなかった場合、税務署からの指導や、延滞税金の課税、罰則金の支払いなどの制裁があります。また、未納税金を放置すると、差し押さえや強制執行などの対象になる可能性があります。
Q4. 所得税と消費税の違いは何ですか?
A4. 所得税は、個人や法人が得た所得に対して課税される税金であり、消費税は、商品やサービスを消費した際に課税される税金です。
Q5. 所得税の控除について教えてください。
A5. 所得税の控除には、住宅ローン控除や医療費控除、寄附金控除などがあります。控除を受けることで、納税額を軽減することができます。ただし、控除には条件がありますので、詳しくは税務署のホームページなどで確認してください。
Q6. 税金の納期限はいつですか?
A6. 例えば,所得税の場合、令和4年分の所得税の納期限は令和5年3月15日であり、消費税及び地方消費税の納期限は令和5年3月31日です。また、住民税の場合、6月、8月、10月、翌年1月のそれぞれ末日までを納期限として4回に分けて納付する必要があります。地方税の納期限が日曜、祝祭日等に当たる場合は、その翌日が納期限となります。納期限を過ぎて納付する場合は、延滞金を加算して納付する必要があります。詳細については、国税庁や各自治体のウェブサイトを確認してください。
Q7. 青色申告とは何ですか?
A7. 青色申告は、法人税や所得税において、個人事業主や小規模企業者が利用できる税制度の一つです。この制度を利用することで、簡易的な決算書を提出することができ、税務署に提出する書類の量が少なくなるため、手間や時間を節約することができます。また、青色申告の場合、所得税の税率が一定額から引き下げられるため、税金の負担が軽減されることもあります。
青色申告制度は、個人事業主や小規模企業者にとって、税金の負担を軽減するメリットがありますが、制度を利用することによって得られる税金の減税効果は、事業の規模や状況によって異なるため、事前に十分な調査と検討が必要です。
税金を節約するためのポイント
税金を節約するためには、適切な節税対策を行うことが大切です。以下にいくつかのポイントを紹介します。
経費をきちんと記録する
確定申告に必要な経費は、正確に記録しておくことが重要です。特に、バイトではなく個人事業や副業で収入を得ている場合は、仕事に必要なものや通勤費など、あらゆる経費をきちんと記録しておきましょう。
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控除できる費用を把握する
控除できる費用を把握しておくことで、確定申告の際にスムーズに手続きを進めることができます。例えば、医療費や寄附金などは控除対象となるため、確定申告の際にはしっかりと把握しておくようにしましょう。
税金に関する情報をキャッチアップする
税金に関する情報は常に変化しています。制度や法律が改正されることもあるため、最新の情報をキャッチアップすることが大切です。インターネットや専門書などを活用して、常に最新の情報を入手するようにしましょう。
税理士や税務署の相談を受ける
最終手段は,税理士や税務署に相談することで、適切な節税対策を立てることができます。専門家の意見を聞いて、自分に最適な節税方法を見つけるようにしましょう。
最後に、まとめ
今回は、20歳の大学生に向けて税金について紹介しました。税金は、社会において非常に重要な役割を果たしています。大学生でも、税金について理解しておくことは将来のために大切なことです。確定申告のやり方やポイントを押さえることで、無駄な支出を抑え、節税効果を上げることができます。ぜひ、この機会に税金について学んでみてください。